開発・ステージング・本番などの環境ごとに設定を分けたいときに便利なのが .env
ファイルです。Next.jsなどのフレームワークでは、環境変数の管理に.envファイルを活用することが一般的です。本記事では、環境ごとの.envファイルの切り替え方法と、運用時の注意点について解説します。
Next.jsでは、以下のような命名の.envファイルを使い分けることができます。
.env
:すべての環境共通.env.local
:ローカル開発用(Git管理から除外).env.development
:開発用.env.production
:本番用.env.test
:テスト用Next.jsは起動時のNODE_ENV
に応じて、以下の順序で読み込みます:
1.env.production.local
2.env.production
3.env.local
4.env
5
例えば、NODE_ENV=production
の場合は、以下の順に読み込まれます:
.env.production.local
.env.production
.env.local
.env
1# .env.development
2NEXT_PUBLIC_API_URL=http://localhost:3000/api
3
1# .env.production
2NEXT_PUBLIC_API_URL=https://example.com/api
3
Next.jsでクライアントサイドに公開する環境変数は、NEXT_PUBLIC_
プレフィックスが必要です。
.env.local
はGitに含めず、.gitignore
に追加しておきましょう。.env
ファイルは、環境ごとに分けることで安全かつ柔軟に運用可能です。NEXT_PUBLIC_
がつかない変数はサーバーサイド専用になります。NODE_ENV
に応じたファイルが使われる点に注意しましょう。正しく.envファイルを使い分けることで、環境に応じた設定を安全に管理できます。プロジェクトの初期段階でしっかり整備しておきましょう。